地域 東京

[地域][探訪] 築地 月島 (5)−6 築地居留地界隈探索

先ずは聞いて下さい。 ”夢淡き東京” <JASRAC関係作詞を削除> 旧聖路加病院とエンブレム ”夢淡き東京” サトウハチロウ/古関裕而/藤山一郎さん。…何もゼネレーションで差別をしようと考えている訳では御座いませんが懐かしいと思われるお方は限られているの…

[寺社][地域] 築地 月島 (4)−6 築地本願寺

現代の東京は昔日を偲ぶよすがを見つけるのは難しくなりました。 今回は銀座のお隣築地界隈を好奇心をかき立てて歩いた結果です。 そもそも築地とは本願寺建立の為に埋め立て造成からなった地名だそうで、築地の発祥、本願寺さまのお話から始めます。…… 親鸞…

[敗戦][天皇公家] 敗戦後の裏話(3)−5 昭和天皇の試練、極東国際軍事裁判

Hideki Tojyo "Death by hanging" ……私はスーパーヘテロダイン受信機(ラシ゛オ)に噛り付き極東国際軍事裁判の判決を聞いておりました。…… 昭和23年(1948)11月12日市ケ谷旧陸軍大本営講堂(士官学校講堂)に開設された軍事法廷からのA級戦犯諸氏に…

[敗戦][経済] 敗戦後の裏話(2)−5 飢餓とハイパーインフレの教訓

今日の飽食日本国で飢餓体験をした人は既に限られた高齢者しか居りません。 あの凄まじいハイパーインフレを知る人も同じ年代に限られるのでしょう。……昭和20年(1945)敗戦後の都会生活者にとって飢餓、食料欠乏は生存さえ脅かす重大問題でした。 当時…

[江戸][天災] 東京都市災害 (6)−6 日本堤はお江戸の防災拠点

前回の浅草車善七と吉原遊廓の話の中で日本堤を取り崩し、跡地を土手通りと呼ばれる道路にいたしました。 吉原大門へのメイン道路ですが、昭和2年(1927)までは土手が残って居たのです。 現在も吉原大門交差点脇に有名な”見返り柳”の何代目か?、か細い柳が…

[江戸][不条理] 浅草裏の寄場 (2)−2  車善七役所と吉原遊廓跡

浅草非人頭車善七さんのおはなしで、なぜ新吉原遊廓が出てくるのか?、とお考えの方も居られると思いますが、…… 江戸切絵図で吉原遊廓を見ますと必ず遊廓の羅生門河岸の水道尻に腰巾着の如くピッタリと車善七役所と手下の住居、預かり女囚人の溜の場所が描か…

[江戸][不条理] 浅草裏の寄場 (1)−2 冥界の狭間を歩く 非人寄場 (1)

例えば、一般的に浅草裏と称するのは北へ南千住隅田川畔附近までの地域と仮定いたしますと、お江戸の暗黒、天国と地獄、様々な遺構が集約されて存在するのが見えてまいります。 そもそも歴史とは流れ去って行った人々の記録ですから冥界のお話として、その狭…

[歴史] [地域]  築地 月島 (3)−6 築地と帝国海軍発祥の地

今回は隅田川の河口右岸に開けた埋立地、その名も築地と帝国海軍の話に特化してみます。 明治時代初頭、帝国海軍発祥の地です。 即ち海軍本省、海軍兵学寮(兵学校)、海軍軍医学校、海軍省水路部、などが設置され、後には海軍大学校、海軍経理学校が加わり…

[探訪][地域] 月島 築地 (2)−6 江戸遺構 佃島、石川島の今昔

今を去ること1400年前、日本国の年号も定まらない628年(西暦)隅田川の河口浅草で漁師の檜前浜成、武成の兄弟の網に一寸八分の黄金の聖観音像がかかり海中より現れたのが浅草寺の御本尊と云われますが、徳川家康公が江戸に入府した天正時代1590…

[地域]  月島 築地 (1)−6 月島佃島歩行案内

隅田川を遡る話ではありますが、河口から流頭荒川岩淵水門までの両岸の歩行探索記です。 川の流れが大都会誕生の原点にありますが、お江戸東京も隅田川(旧荒川)河畔が経済文化の中心地でした。 昨今は東京の文化は内陸へとシフトして隅田川両岸は細々とお…

[寺社][天皇公家]  護国寺(4)−4 虚飾公卿と明治維新

今更ながら、赤軍派セクト自滅を再現した虚飾民主党政権は日本国沈滞に拍車をかけ、資質の伴なわない口舌の宰相には辟易いたしました。……新生自民党内閣?、再生安倍政権の顔触れは、ほぼ自民党壊滅時のメンバーさんです。何か背筋の寒い感覚が過ぎりますが…

[寺社][人物]  護国寺(3)−4 塋域(墓地)からの物語

この塋域(えいいき)に睡る人々から寺の事、宗教の事、その他、特に明治維新と大日本帝国に至る歴史の疑義がクローズアップしてまいります。 今更ながら歴史遺構の持つ迫真力を再認識いたしました。……護国寺塋域の人々、松平不昧公、高橋義雄、大隈重信、山…

[寺社][天皇公家]  護国寺(2)−4 墓地は明治の天皇家外史

前回までのお話で護国寺は五代将軍徳川綱吉の建立により明治維新まで寺領2700石を受領する徳川幕府祈願寺としての任を果たしてまいりました。よって明治までは将軍家霊廟は上野寛永寺、芝増上寺の菩提寺にあり、当寺には歴代住持などを除き一切の霊域墓…

[寺社][歴史]  護国寺(1)−4 江戸元禄の巨刹今昔

池袋や目白台丘陵地の裾、音羽通りの突き当たりに東京唯一の巨刹文化財「護国寺」があります。お江戸東京は徳川将軍家の城下町として名立たる大寺院は沢山ありますが、総て関東大震災、東京大空襲で焼失し音羽の護国寺を除き文化財に価する大建築物は存在い…

[昭和][世情] 甦る記憶 (8)ー8 昭和珍商売 世投げ屋、偽傷痍軍人、犬殺し

珍商売の2回目になりますが、平成の今日でも珍商売に付き物のガセネタ、イカサマ、ダマシを横行させる政治、民主党には困っております。…… テレビを見て驚いたのは、東日本大震災復興の予算ですが、私達に課せられる所得税、住民税の増税を財源に復興予算を…

[昭和][世情] 甦る記憶 (7)ー8 昭和珍商売 モク拾い、泣売(ナキバイ)、衛生博覧会

昭和と云う時代は日本人誰もが体験した事のないドラスティツクな歴史が展開した時代です。 無条件降伏で占領米軍MPによる戦争犯罪者捜索では東條陸軍大将(第二次大戦開戦時の首相)はピストル自殺の未遂で「生きて虜囚」となるのです。、極東軍事裁判では…

[世情][昭和] 甦る記憶 (6)ー8 昭和仕事 俥夫、ボテフリ、カラス部隊

前回は大八車を曳く仕事の人、「車力」のお話などありましたが、今回は同じ車曳きでも人力車から始めますが…ま、雑談スタイルで楽な話を進めましょう。…… この人力車は我が日本人の世界的?、な発明として有名です。 主にアジアでは大変普及しました。 この…

[世情][昭和] 甦る記憶 (5)ー8 昭和の仕事 エンヤコラ、車力、馬方、汲み取り屋

”力仕事”といいましても現代風の人間の才知や能力の話ではありません。 その物ずばり、力仕事で生活していた庶民の実態です。 ……現代の工業製品をはじめ製造業の自動化には良くもここまでと驚くばかり、日頃目にする土木工事や農作業でも機械化は、昔の夢が…

[地域] 東海道品川宿(6-6)歩行新宿、品川神社と東京サウスゲート計画の進捗。

東京サウスゲート計画、下水道局浄水池空間有効利用1号NTT都市開発ビル工事 お江戸日本橋から品川宿に入りますと旧街道を歩行新宿(かちしんしゅく)と呼ばれます。 本来品川宿は目黒川を挟んで北品川、南品川とされ、更に江戸寄りに新宿が認められ三箇…

[寺社]  東海道品川宿(6-5) 南北の天王さま 荏原神社、品川神社。

大井から旧東海道品川宿を歩きましたが、街道筋は雑然とした昔の面影を残す商店街が続きますが、街道の山側へは無数の路地が残り、奥にはお寺があり懐かしげな民家の雰囲気も楽しめます。 時間をかけて路地を出たり入ったりするのが、品川宿散策のコツかも知…

[社寺][将軍家]  東海道品川(6-4) 東海禅寺 禁中並公家法度の断罪沢庵和尚

徳川家康公制定の二大法度、武家諸法度と禁中並公家法度は天皇によらない日本国統治の不磨の大典と言えるかも知れません。 上)東海禅寺境内 下)東海寺大山墓地 鉄道の父井上勝 現在日本国は、すでに幕藩体制と武士の時代ではありませんから武士法度は措く…

[人物][寺社][幕末]  東海道品川(6-3)海晏寺 岩倉具視の危い塋域

品川海晏寺(かいあんじ)は江戸時代は紅葉の名所といわれたお寺さんですが、広い境内は大井の丘陵の裾の部分で、お江戸の昔、秋の景観は紅葉山のようだったのでしょう。 今は墓地が最上部分に達し、そこに岩倉具視と松平春嶽の塋域があります。 不思議な事…

[歴史][地域]  東海道品川(6-2) 歴史回顧のできる場所

大森海岸から品川宿を目指して歩く2回目になります。 初めになぜ、歴史回顧の地なのか?、主要な概要から…… 孝明天皇に手を掛けた稀代の大罪か?、尊王公家岩倉具視の秘められた塋域「海晏寺」 ……将軍慶喜の大政奉還後、最後まで岩倉具視、大久保利通に対抗…

[歴史][地域]  東海道(6-1) 鈴ケ森刑場と大森海岸

東京近辺も梅雨いり間近か、今年の春は短く荒れ模様の季節でした。 原子力発電に関わる騒ぎも止みそうにありません。 また、忘れてならない地球温暖化の弊害も深刻なのですが。… このブログもお江戸の下町やら川向こうに偏重していたので、今回は東海道を大…

[地域][風俗] 本郷 根津界隈(2)−2 根津遊郭と東京帝国大学

宝永三年(1706)五代将軍綱吉の時代の根津権現社建立以来の岡場所が明治に入り江戸四宿並みの公許遊郭になりますが、明治19年(1886)に東京帝国大学が発足します。大学と遊郭が上と下の関係…丘下根津の遊里は至近の場所柄です。 と云う事で、大…

[寺社][風俗] 本郷 根津界隈(1)−2 根津権現社と根津遊郭

昔から年寄りの一癖に「意地悪じいさん」などと云われる方が居りました。私も真似をする訳ではありませんが、本郷湯島から根津を歩いて見ますと若いお方に馴染みのない、懐かしい歌を思い出しましたので、自分勝手にロマンを楽しみます。 先ずは本郷湯島とく…

[事件事故] 鉄道大事故 (2)−2 CIA本郷岩崎邸と国鉄三大ミステリー事故秘話

旧跡本郷岩崎邸は不忍池を挟んで上野の山の対岸に在った越後高田藩江戸屋敷跡を岩崎家当主弥太郎が購入、明治十八年にこの地で生涯を終えております。その後長男の久弥により明治二十九年に現存の洋館を含む広大な屋敷を建築して敗戦後のアメリカ占領軍接収…

[人物][歴史][地域]  渋沢栄一(5)−5 王子飛鳥山

飛鳥山と云えば「花見の仇討ち」とくれば結構な落語好きのお方様でしょう。王子駅裏の音無渓谷にある卵焼きで名を売った料理屋を舞台に「王子の狐」の噺も、これまた落語の傑作かと思います。先ずは落語でリラックス、…… 関八州稲荷の総社王子稲荷神社と音無…

[人物][歴史]渋沢栄一(4)−5 実業社会へ、大蔵官僚辞職の顛末(2017 02 20 訂正部分あり)

前回に続き、…大蔵省出仕後、日本の近代銀行業務発足の端緒となる大きな仕事を手掛ける事になりました。 おりしも廃藩置県が実施され統一国家としての行政の諸問題が発生し特に通貨の門題は徳川時代の貨幣から維新の過度期に太政官札(新政府発行)を初め各…

[人物][歴史]  渋沢栄一(3)−5 新政府出仕と従兄弟達の彰義隊始末

引き続き、幕末明治時代の乱世に一農民から近代経済を導入実践して日本国の先覚者に上り詰めた人物の幸運とプロセス解明がテーマのシリーズです。 …話が外れますが…最近自民党の憲法改正案なるものが公表されておりますが、そもそも自主憲法などと称して現憲…