2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

[探訪][地域][河川]  江戸川(6)−7 懐旧の浦安町

昭和35年(1960)文藝春秋に山本周五郎さんの「青べか物語」が連載され、漁師町浦安のしたたかな生き様、人情、叙情に私はなぜか魅了され、以来浦安は身近な懐旧の場所となっておりました。 周五郎さんが蒸気河岸の先生と呼ばれ住付いのは大正15年〜…

[河川][交通流通] 江戸川(5)−7 利根運河 銚子航路蒸気船から筏(いかだ)まで

今回は運河のお話です。…早速ですが、運河と言はれると何方様もそれぞれのイメージがお在りとおもいます。 私などはパナマ運河、スエズ運河を先ず考え、東京近辺では京浜運河でしょう。 しかし運河と称しても道路橋が架かり本船はおろか、せいぜいボートか艀…

[人物][幕末][河川]  江戸川(4)−7 流山、近藤勇の生き様

由緒のある神社やお寺などそれぞれ伝説がありまして、境内には立派な石碑など用意して、その有難いお話を残しております。 お寺さんの最大公約数的な伝説は「夢枕のお告げ」でしょう。 寺の御住持の見た夢が…大体は地蔵様や菩薩など仏様が夢枕にお立ちになり…

[河川][地域]  江戸川(3)−7 味醂の街流山と近藤勇、小林一茶

流山市は千葉県野田市と松戸市に挟まれた街です。この地は江戸時代には良質の水と名産の米を利用した味醂醸造が盛んでした。また、お江戸の物流大動脈の河岸としても栄えた街です。更なる歴史は附近の原野は平将門以前から馬の牧として受け継がれ、江戸幕府…

[河川][交通流通] 江戸川(2)−7 行徳新河岸と日本橋長渡船

江戸っ子の成田詣の定番コースは日本橋から渡船(長渡船と呼ぶ)で江戸川の行徳新河岸に上陸、船橋宿を経由して成田街道からお不動様の参詣です。 日本橋を流れる日本橋川の小網町(3丁目)には行徳河岸がありました。今の箱崎ターミナルの下になります。 …

[河川][地域]  江戸川(1)−7 川という人工導水路と防災安全性は。

江戸川の流頭は千葉県野田市関宿町で利根川からの分流です。流入量の調節に江戸川関宿水閘門があります。 往時の関宿とは、徳川家康公が1590年江戸入府し早速北の要害としての関宿藩に松平康元(家康の異父弟)を城主に置きます。 その時、江戸川は未だ…