交通物流

埋め草(2) 横断歩道と云う車道…

前回は決死の覚悟で高齢者免許更新の難関、公安委員会による認知機能検査を受検し、その結果結末を書いてみました。 物はついでと云う事もあり……今回は自動車交通の法規に記されている横断歩道(無信号)に係わる歩行者と運転者の双方の立場からも些か安全問…

埋め草(1)高齢者の免許更新とは

一寸お休みしていたら、飛ぶように過ぎ去った月日に驚かされました。……昨今の「人殺し天気」に辟易、外出徘徊がままならずブログテーマの探訪が頓挫していましたが、かのマッカーサーがフィリピンバターン半島脱出で有名になった言葉”I shall return”を真似…

[河川][歴史][交通物流] 江戸舟運(2)ー2 文明開化の”あだ花”外輪蒸気船と利根運河

話は”ついで”と今回もお江戸を支えた物流利根川舟運の終末期の状況を、毎度大雑把ながら調べてみました。明治の初期、利根川の主役高瀬船に併せて外輪蒸気船が導入され東京を基点に関東各地に航路を開設して交通物流路を構築しておりました。可なり高度なシ…

[河川][地域][歴史] 江戸舟運(1)ー2 キーストン 取手宿小堀河岸

平将門から一寸目先を換えて、今回は過っての取手井野村小堀河岸に特化してみました。…関東地方の大河川は江戸以来人工的な改修が営々と続き既に自然の流路を保つ川筋は皆無と云えます。利根川東遷事業と呼ばれる江戸時代の可なり興味をそそる大事業が成就し…

[事件事故] 海難(5)−6  史上最大洞爺丸沈没事故と船長

この件は昭和29年(1954)9月26日台風15号(洞爺丸台風)が北海道南部に接近し青函連絡船洞爺丸など多数の船舶の海難事故で記録的多数の犠牲者が発生いたしました。 しかし当時の気象観測、通報、船舶、機材などシステムや科学技術の環境が現代と…

[交通流通][事件事故] 海難(2)−6 MOL COMFORT(コンフォート)沈没

前回記事は6月17日コンテナ船MOL COMFORT(コンフォート)がアラビア海で破断後、船体前後部が二分して漂流中迄でした。 その後もウオッチしておりましたが、ブリッジのある後部が6月27日沈没、…主機エンジン、補機、プロペラシャフト、プロペラと船体重量…

[交通流通][事件事故] 海難(1)−6 商船三井コンテナ船 船体破断

当ブログのバックナンバーでも鉱石運搬船ボリバー丸とカリフォルニア丸の破断沈没の海難事故を取り上げてまいりましたが、全く類似した海難が発生しました。 今回は商船三井の大型コンテナ船MOLコンフォート8000TEU型(20フィートコンテナ800…

[河川][交通流通] 江戸川(5)−7 利根運河 銚子航路蒸気船から筏(いかだ)まで

今回は運河のお話です。…早速ですが、運河と言はれると何方様もそれぞれのイメージがお在りとおもいます。 私などはパナマ運河、スエズ運河を先ず考え、東京近辺では京浜運河でしょう。 しかし運河と称しても道路橋が架かり本船はおろか、せいぜいボートか艀…

[河川][交通流通] 江戸川(2)−7 行徳新河岸と日本橋長渡船

江戸っ子の成田詣の定番コースは日本橋から渡船(長渡船と呼ぶ)で江戸川の行徳新河岸に上陸、船橋宿を経由して成田街道からお不動様の参詣です。 日本橋を流れる日本橋川の小網町(3丁目)には行徳河岸がありました。今の箱崎ターミナルの下になります。 …

[昭和][産業] 昭和モータリゼーション(8)−8 自動車会社浮沈の根源は、

戦後世情の企業労使関係の象徴的な出来事が昭和59年1月、日産自動車で起こり、露骨な内情が世間の耳目を集めました。 予ねてより日産の天皇と云われて、経営にも深く干渉し、並みの重役を凌駕する権力者、日産労組委員長塩路一郎の私生活が写真週刊誌フォ…

[昭和][交通流通]  昭和モータリゼーション(7)−8 バックグラウンド道路 

自動車の車種やら年式の話は、ちょっとブレークして、自動車のバックグラウンド、道路事情を覗いてみます。……昭和の30年前後でも東京都心部では快適なアメ車でしたが、…郊外や田舎の穴だらけ道路、無舗装の道、更に雨でも降って泥濘道では独立懸下のサスペ…

[昭和][産業]  戦後のモータリゼーション(6)−8 自動車大国の起点とマイカー指向へ。

昭和27年(1952)は日本国も占領期を脱して独立しますが、朝鮮戦争が続きアメリカ軍の仁川上陸作戦で劣勢を挽回した時期です。莫大な戦争特需が敗戦後の日本経済には干天の慈雨となり、高度成長期への助走となりました。 新生日本国の自動車製造業原点…

[昭和][交通流通][歴史]  戦後モータリゼーション(5)−8 昭和20〜27年の歩み

最初に、この記事はモータリゼーションを往時の世相として観察し、書いた話しです。……昭和20年8月、敗戦という史上最悪の出来事は日本人に何をもたらしたのか!、結果は民主主義社会を指向するエポックメイキングでもありました。 戦争と言う国の行為に翻弄…

[交通流通][事件事故] 海難(4)−6  大型貨物船カリフォルニア丸沈没と船長退船拒否

暑いですねー、この猛暑では高齢者は外出もできない…つい、PCの前に座る…仕方がないので?、ブログでも書く…と、悪循環で、多分に八つ当たり部分も御座いますが悪しからず。…今回はカリフォルニア丸です。…… この件も前回のボリバア丸沈没をコピーしたよう…

[交通流通][事件事故] 海難(3)−6 大型貨物船遭難ボリバア丸31名遭難とヒューマンエラー

福島原発事故原因が国会事故調の発表で人為的過失と断定され、大きな問題を示唆しておりますが、今日の急激な技術革新に潜むヒューマンエラーは常に潜在しており、今回の話も福島原発事故原因と共有部分が在るかも知れません。 冬季の日本列島東方海上は季節…

[河川][交通流通][歴史] 小江戸川越(1)−2 川越夜船

《千住節、川越舟歌から》…… ハァー九十九曲りエー仇では越せぬ(アイヨノヨー)通い舟路の三十里(アイヨノヨトキテ夜下りカイ) ハア―押せや押せ押せ エ― 二挺櫓で押せや 押せば千住が 近くなる ハァー舟は千来る万来るなかで 私の待つ舟まだ来ない ハァー…

[事件事故] 海難(6)−6 ”京浜運河の第一宗像丸海難事故” 或るヒューマンエラー

お彼岸か!、なにか季節感がたりないな〜、オハギでも買って喰うか…… さて、東日本大震災に付随した東電福島第一原子力発電所の爆発事故災害は国内事情では済まされず、その影響は世界に波及してしまいました。 原発設計段階での地震、津波の知識不足か、故…

[交通流通][探訪]  ”海” チープなクルーズはいかが!

今流行のクルージングは豪華客船の旅の事でしょう.。ホテルのようなキャビン、デイナー、パーティーと豪華なホールでの社交を楽しむセレブな世界のようですが、私のお薦めは正反対の驚くべきチープな船旅で潮気を満喫する海好き船好きの願望を目的としたもの…

[交通流通][昭和] 昭和モータリゼーション(3)−8 オート三輪は戦後のヒーロー 

敗戦後、重要施設は占領軍に接収され敗戦国民は焼け跡にバラックを建て、食なし、職なし、住居なし、オールナッシングの東京でした。当時の飢餓社会は昭和21年(1946)5月19日皇居前広場に25万人が参加し食料メーデーが開催されます。占領下とは…

[地域][交通流通][歴史]  羽田空港由来談

かの寅さんのセリフ《やけのやんぱち、日焼けの茄子(なすび)私や入れ歯で歯が立たない》…羽田空港は今や成田を凌駕する大空港に変貌中です。が私には飛行機に乗る必要も、御用も無く、ましてやピカピカの大建築は苦手な存在で”歯が立たない”となりました。…

[事件事故] 鉄道大事故 (1)−2  D51蒸気機関車暴走と三河島事故

現代でも熱烈な蒸気機関車フアンは絶えることなく多数存在いたしますが、私も昭和34年頃、山陽本線の徳山や北海道小樽で踏み切りを通過するC62蒸気機関車の巨体をなぜか甘い記憶として今でも残っております。…… 18世紀から19世紀に英国に興った産業…

[交通流通][歴史] 昭和モータリゼーション(4)−8 楽しいオート三輪 ハンドリング

オート三輪の話もこれで3回目になりましたが、モータリゼーション全盛の現今、先端技術の結晶になるイージードライブを楽しまれる方々も多い事でしょう。 反面、ベーシックな操作が必要な自動車、オート三輪を比較するのも面白いと思います。 私が今考えた…

[交通流通][産業][歴史] 昭和モータリゼーション(2)−8 オート三輪盛衰記

昭和2,30年代に比べ、世情モータリゼイションの変化は自動車所有の普遍化と、その成行きとして、自動車運転操作が、ごく日常的な生活になりました。 しかし、エンジン部分のメカニズムは電子化して、いつの間にか運転者にはアンタッチャブルな領域に為っ…

[交通流通][歴史][産業] 昭和モータリゼーション(1)−8  オート三輪の時代

夏は暑いものとは承知の上ですが、殊更に暑い暑いで毎日を過ごしております。季節柄、趣味のお江戸東京探索歩行もままならず、ブログに逃避では?決してありません!が、よろしくお願い致します。… 今では物流大手の御存知”佐川急便”の創業者はリヤカーを引…