[時事][天災] 東日本大震災(2)−3 福島第一原発事故とマスメディア

マスメディアと云いましてもこの場合は大新聞社を指しております。なぜでしょうか? 誰しもが既に御案内の事、読売新聞社日本テレビ朝日新聞社テレビ朝日毎日新聞毎日放送サンケイ新聞社→フジテレビ、日本経済新聞社テレビ東京 とTV局と放送局も抱え、更には出版と日本の情報源を新聞社が独占しており、弊害は既に顕在化し報道の自由が失われ、昨今ではインターネット媒体に独自性、言論の自由をを求めざるを得ない日本国に為っております。 
福島第一原発事故以来の画一的な情報は政府とメディアが情報統制的な合意の存在が疑われるのです。私など戦中派は太平洋戦争(大東亜戦争)の軍部(大日本帝国)の悪名高き”大本営発表”に共通点を見出し嫌な予感がいたします。…『一年間摂取しても人体に影響しない、念のための規制値』などと楽観画一的な発表をしながら、爆発事故発生時には既に事故レベルの最高値7を認識していたと政府高官が発言する始末です。地震津波災害の復興も然ることながら原発放射能汚染は更なる日本国の低迷に拍車をかける可能性があります。 チェルノブイリ原発事故当時のロシヤのイメージを反芻していただければ簡単です。白血病治療に被爆した子供達が来日したり、原発爆発事故の発生と余りにもずさんな放射能対策にあきれ、その他廃棄原子力軍艦からの放射能の海洋垂れ流しの事態などと併せてロシヤ国に対する不信は大きいものがありました。 今まさにチェルノブイリーと同じイメージを日本国は世界に発信している状況なのです、貿易立国の我が国のダメージは計り知れないものがあります。
既に一ヶ月の経過後の政府の無能、無策に国民が危機感を強めておりますが、言い分は在るのでしょうがマスメディアは政府追及より、むしろ同調的対処をしております。 なぜか?…根源的理由を読み取る事が出来るのです。管総理の民主党政権は党内の風任せ議員と云われた派閥による構成です、この人達は国家ビジョンとか政治信条よりも新聞世論の動向に併せて政治行動する浮き草の様なもので、戦前の軍国主義、戦後の社会共産主義指向、安保反対、エンプラ入港阻止、尖鋭全学連騒動、沖縄基地問題など切がありませんが新聞のキャンペーンにシンクロする様な政治行動の議員さん達なのです。もうお分かりかと思いますがマスメディアにとっては友好的な政治家集団といえます。
この人達が政権の座に就いた経緯は…新聞と、しばしば対峙する政治家小沢一郎氏の政権就任阻止の思惑から、メディア側は新兵器!、世論調査とキャンペーンのセット戦術の反復で小沢氏排斥作戦に成功、風任せ政治家擁立に成功したのですから、いわば管政権は新聞社の総意のシンボル的存在といえます。…今後の日本の政治は新聞社との合意なき者は排除され日本国首相選任はマスメディアがキングメーカーとして君臨、国家経営、外交、経済、国民生活も新聞社の思想指針に従う事になるのでしょうか!。
では、更なる深層に入り込みましょう。日本一の新聞、読売新聞グループの主宰者に渡辺恒雄と云う老人がおります、新聞協会会長なども勤め、自民党の黒幕的存在ですが大新聞社の利益、再販制度の堅持やマスメディアの独占を政治的に努力し各社の合意の象徴的人物です。この人の論外の権力欲と大いなる野望に各社が協力し社会的特権の維持を享受しようとしております。
この渡辺老人の大いなる野望とは?…念願の政界大連立のフィクサーとして国家統治組織を完成させ功労者として政界に君臨する事でしょう。ここに至れば大新聞社の基盤の確保、利益、特権の永久保証が約束される、最高の権力欲と金銭欲の願望成就です。 しかし”好事魔多し”の筋書きも?、90%成功かと思われた先の自民、民主大連立話し合いは民主小沢元代表の離反で潰え去り、渡辺老の怨念は常套手段である邪魔者小沢氏の社会抹殺に読売全社とマスメディアの動員で完勝かと思いきや、小沢問題の裁判決着と云う予期せぬ展開は予断を許さない状況です。 ぎらぎらした権力欲の隣り合わせには、新聞の再販制度廃止、新聞社のテレビラジオなど複合メディア支配の不許可その他色々と大新聞の前途も安閑とできないデットロックが待ち受けております。また裁判の結果によってはメディアによる凶暴な人権侵害、小沢排斥キャンペーンの検証は先の検察特捜による厚労省局長村木厚子氏の事件を凌駕するでしょう。この大正生まれの渡辺恒雄は石もて追われる哀れな老人に落ちてゆくのか?……不明
……青年渡辺恒雄日本共産党入党、共産党名物内部権力闘争粛清を経験し、昭和30年代の自民党の怪物大野伴睦、有名右翼CIA協力者の児玉誉士夫正力松太郎読売新聞社長など並外れた権力指向人物に取り入り自らの願望を成就させた。Web検索などでその人格性格を知り彼の行動パタンが解明できました。
読売新聞社につきましては正力松太郎、務台光雄、渡辺恒雄と歴代社長の反社会的な行動が目につきます。
正力松太郎→警察官僚として関東大震災直後に新聞記者を前にして朝鮮人の暴動を示唆し、一挙に風聞が広まり朝鮮人虐殺、社会主義者虐殺を起した張本人です。のちに読売新聞社長に就任、政界総理大臣を目指したときもあります。
務台光雄→読売新聞の販売担当者として発行部数の大飛躍を実現させ社長、会長に就く。…が思い出してください、一時期新聞拡張員が無頼化して恐喝強請紛いの時代がありました。また目茶苦茶な景品押し付け競争と相まって社会問題になりましたが、この張本人が務台光雄です。
渡辺恒雄→すでに記した人物です。
朝日新聞につきましては、従来読売との価値観はネガティーブと云われてまいりましたが、現在は読売に同化した存在とされる話もあります。また大新聞社に所属しているものの、唯一「週刊朝日」、「サンデー毎日」の記事には独自性とジヤーナリストの矜持がみられます。……次へつづく
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