2014-01-01から1年間の記事一覧

[時事][地域] 富岡製糸場(2)−3 経緯と群像 三井家へ払い下げ

今回は明治新政府により官営富岡製糸場が莫大な国費をかけて創られたのかを具体的に調べてみました。…唯一の外貨獲得で富国強兵国家建設を目的に高品質生糸生産の発想ですが、現実には維新後、日本生糸の品質低下でイギリス、フランスで悪評されていた事実が…

[時事][地域] 富岡製糸場(1)−3 発足と群像

世界文化遺産へ群馬県の富岡製糸場の登録が必至とマスコミが賑っております。確か昭和30年代に自動車で峠越えする途中富岡製糸所正門前を通過赤レンガのクラシックな大工場が記憶に残っておりました。 片倉富岡製糸所はその後、昭和49年度が生産高では発足以…

[地域][探訪] 埼玉羽生と小説”田舎教師”

東武電車伊勢崎線に羽生と云う街、正式には羽生市がありますが、余程用件の無い限り立ち寄る事も無いかもしれません。その昔上杉謙信ゆかりの羽生城が在ったとされますが全く遺構なども皆無です。その他に特徴もない有触れた田舎の街に見えます。…… ところで…

[産業][地域] 皮革産業木下川 (2)−6 ピッグスキンの将来は…

昨今の東墨田地区の皮鞣業は盛業時の1/10の規模に衰退し路地に活力はありません。この地域でも過って存在した大規模工場が街を去って行った理由と時期とは、……昭和40年代に入り特に公害に対する規制の強化と地域的なインフラの不整備や、旧態からの路地…

[産業][地域] 皮革産業木下川 (1)−6 東墨田皮革産業の今昔

15年程前、皮から革にする産業地帯、墨田区東墨田地区を探訪いたしましたが、この地域産業が昨今はどのように変化しているのか再訪してみました。 先ず、地続きの墨田区北部一帯は永井荷風さんの濹東綺譚で有名な玉の井の「抜けられます」と同じように入り…

[人物][地域] 横須賀事情(7)−9 横須賀の落穂拾い 小栗忠順という日本人

[ ベルニー公園対岸の自衛艦隊潜水艦 前回に引き続き横須賀探訪ですが、為るべく日米NAVYがらみの話をさける筈でしたが所詮は明治以来の軍港の街ですから無理な事でした。 《明治絵地図説明》 (1)江戸末期着工のドライドック (2)ドライドック (3)ド…

[風俗][地域] 横須賀事情(6)−9 横須賀の落穂拾い 横須賀の遊廓

今回は旧遊郭、赤線地帯に関わるお話です。敗戦直後の失業都市横須賀を支えたのがUS NAVYの落とす金…、ドブ板通り界隈のAサインバーと健気な”大和なでしこ”のオンリーさんや洋パン嬢が外貨を獲得しておりましたが、本題の遊廓と云われた場所が安浦、皆ケ作、…

[探訪][地域] 横須賀事情(5)−9 横須賀と芥川龍之介

既に横須賀のMSDF(海上自衛隊)とUS NAVY絡みのお話はブログに記載いたしましたので、今回は武ばった土地柄に一輪の花を添える話から始めます。 と、なると芥川龍之介の海軍機関学校英語教官時代の作品ですが特に印象に残った短編を転載してみました。 ”蜜…

[探訪][地域] 野田市関宿 (2)−2 関宿城界隈探訪

前回、幕末の公武合体の推進功労者、関宿藩主久世広周と一族は何処に墓所があるのでしょうか、……おばーちゃんの原宿と云われる巣鴨です。 すでに御紹介しておりますが、巣鴨の日蓮宗”妙行寺”とは江戸以来語り継がれたお話の四ツ谷怪談田宮家の墓地とお岩さま…

[歴史][地域] 野田市関宿 (1)−2 公武合体と久世広周

野田市の地形とは利根川を流頭とする江戸川と利根川に挟まれ関宿を頂点とした鋭角のデルタ地帯を形成しております。…現在の地形上の位置付けですが。…江戸時代初期…徳川家康公の江戸入府時は利根川が江戸湾に流入して関宿と茨城県の境町は地続きでした。 関…

[歴史][時事] 日本国現代と戦前の比較。

最近は社会の右傾化兆候が話題にあがり、政権政党自民党の存在感が顕著です。そこで、この党が示す指針『歴史と伝統の国』とは如何なるモデルの想定なのか?、江戸徳川時代?、戦国時代、鎌倉時代、…奈良時代…弥生時代、石器時代、どの時代だと思われますか…

[寺社] 将軍家霊廟増上寺 (5)−5 増上寺将軍霊廟宝塔の行方と清瀬市長命寺

戦災で荒廃した増上寺将軍霊廟の売却で発生した墓地の宝塔(墓石)の内、 二代将軍徳川秀忠 六代将軍徳川家宣 七代将軍徳川家継 九代将軍徳川家重 十二代将軍徳川家慶 十四代将軍徳川家茂 …将軍の宝塔は増上寺境内に徳川家霊域を新設し移転設置されておりま…

[寺社] 靖国神社の真実

先ず、始めに靖国神社の英霊と云われる大部分の戦死者を出した戦時中の事実を隠蔽し戦後の民主主義社会の如くパラドックスさせて語るのが総理大臣安倍晋三です。……と見えたのですが、軍国主義者と言われる安倍さんは戦後生まれで、私達世代の体験した第二次…