埼玉県行田市(6)旅 足袋話し

テレビドラマ陸王最終回、楽しませて頂きました。……古くは歴史遺構、近代では日本一足袋の街で有名な?、我が埼玉県の行田市ですが、昨今は何処にでもある田舎の過疎地で街中の道、路地から軽やら自動車が出てくるばかり、人影はまばらです。……その街でドラマの撮影日には6,7千名のエキストラが各地から押し寄せ協力したお陰で何億、何十億?の経済効果は市役所や商工会を喜ばせております。
……が、私こと意地悪じいさんが先日探訪徘徊したウイークデーの行田の街は昔日と変らず閑散でした。……言うは易く現実は厳しいのが通常ですが、とにかく才知を尽くし…千載一遇の幸運を是非将来に繋げて頂きたいものです。
さて、このドラマのランニングシューズ陸王の靴底材の開発が話の核になっておりましたが、私の関心は陸王シューズの爪先が足袋の様に叉割れ(二分)でした、本来の足袋は草履、下駄などを履く為に叉割れが必要とされておりますが、特殊足袋として発明された地下足袋はゴム底の靴の概念ですが、爪先は叉割れしております。この特徴は作業時の体位を安定に保つバランスに足指利用に優れた履物と云う事、即ち裸足感覚の延長的商品です。
私なりに考えて見た事とは?………足袋屋が足袋の型紙で創ったから。地下足袋と同じく人間工学上優れている一面があるから。………また、反面、叉割れランニングシューズは足に悪影響があるから一般的に採用さていない。………
建築作業場は安全第一が常識的、服装装備はチェックされるが、鳶職などは安全靴でなく地下足袋を履いております、……当然その作業性が優れている職業上の必需品と分かりますが、地下足袋とは………日本の伝統に過ぎないローカルな履物なのか?、世界の高所作業員の履物はどんな物なのか?、…毎日が日曜日の私ですが、考え事で多忙が悩みです。?………多分履いている鳶職の方は、これ無しでは高所作業など出来ないと言われるでしょう。しかし人間工学上断然優れた商品ならば、なぜグローバル化されないのか?、作業環境を整えれば地下足袋は必要ないのか?、鳶職は伝統職業として古い装備を好むのか?、…………一時、中止!…
足袋の街行田市に係わるブログですから、足袋に誼の話、今や世間を巻き込んで大騒ぎの横綱日馬富士の起こした傷害事件です。…………大相撲と足袋と関係あるのか?、前回話が出た京都で言われる白足袋族とは、僧侶、神官、茶の宗匠、その他家元、老舗旦那衆、花柳界三業の女性や女将などですが、全国的白足袋族には国技と称する大相撲が入ります。もうお分かりと思いますがこの業界も正装は理事長以下白足袋着用です。また外部の識者を招聘した相撲協会評議会議長に、…なんと白足袋族の池坊保子氏(華道)を起用し早速今回の事件で暴力事件の本質を理解出来ない発言で逆に協会の足を引っ張る有様ですが。”類は友をよぶ”とはよく言ったもので、古色蒼然たら組織に首まで浸かり、相撲協会公益法人たる組織の本質さへ理解出来ない人々により運営されているのが国技大相撲に見えてまいります。
更に、白足袋族の起こした凄惨な事件も首都東京を震撼させています。江戸東京屈指の神社、深川八幡宮神官殺人事件です。この事件も根の深い事情絡みで、宮司職争いの姉弟の事件で現宮司と前宮司の立場で二人の間には神社上部団体の白足袋族の首魁「神社本庁」が絡み、素行不良で退官した弟を神社本庁が支持承認、姉の現職には不承認など色々不可解な関係が存在し、深川八幡宮神社本庁を脱退した直後に弟夫婦で姉を斬殺し自らも自殺した事件でした。今回は白足袋族の骨肉相食む構図でしたが!………古都京都の格言「白足袋には気をつけろ」、「白足袋には逆らうな」が全国的な広がりを見せているように見えてまいります。……
………足袋の話の心算がおかしな足袋絡みに発展し余りにも粗忽な自分を反省しております。………今回の締め括りは行田市は足袋を抜きにしても本来は観光、歴史遺構に恵まれたところで、屈指の名城忍城遺構と博物館、古代史遺構の「さきたま古墳群」と資料館は誇大な遺構が現存、利根大堰武蔵水路は関東屈指のインフラ施設で鮭、鮎の利根川遡上水中見学施設もあり、2000年以前の古代蓮の群生地、行田古代蓮の里資料館など近代的施設が完備され、また、市内各所には遥か安土桃山時代 石田三成忍城水攻めの石田堤の遺構が実在します。………晴れた日の秩父鉄道車窓からの大穀倉地帯の彼方に望む谷川連峰の山容が旅情を誘います。……おわり…
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《行田界隈》

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