[事件事故]　豊洲新市場問題（２）−６　パンドラの箱は開かれるか、都民と都知事の相関

前々回のブログ、三越デパート下山事件の解明で”ハマッテ”しまったところに…豊洲新市場汚染土地問題の混迷で、不謹慎ながら勝手な「推理空間」？　を創って探索癖が出てしまうのです。……閑人もここに極まった感がいたします。……
前任の桝添東京都知事辞職事件の延長線上の小池都知事就任ハプニングから更にエスカレートした豊洲市場汚染問題の提起は新知事就任花火程度に考えていたのですが、小池都知事の可なりな本気度が感じられ、ロングランの徹底解明を期待しております。　…現場に完成された建物の謎の地下空間の追求が難航しておりますが、先ず完成新市場設備一連は当時の計画施行最高責任者の石原知事に存在する事は明白です。　しかし石原氏が記者に明言している画像からの概要ですが………”君たち、この問題を知っているのか？””知らないのに聞くな”と、　更に”都庁は伏魔殿なんだよ”、”私もダマサレていたんだ”と自宅門前で述べております。また在任当時の記者発表ではコスト面から地下空間設置を提案している画像が残っているのです。…を記者に指摘されると”……知識のない私がそんな事を決められる訳がない、下から上がって来たものなんだよ”、「記者」”下とは何方ですか”、「知事」”市場長だよ”…とは虚実の答えでした…市場長曰く、”石原知事からの指示がありましたが、盛り土を変更し空間構造の設置はコスト高となるのでお断りしました。……その後の石原知事の行動は発表されておりませんが、総ての決済書類に石原知事の承認印がなければその後の工事施工は出来る筈がありませんし、書類記載が不整な手続きは役人習性の最も嫌う行為で在り得ません。……
この時点で石原知事は二つの立場の何れかと考えられます。先ずは外部ゼネコンなど受注者からの依頼による空間構造案を指示したか、或いは、…”知識の無い私”と云っている如く都庁官僚から上がって来た案を善しとして印を押している可能性もありますが、それでは…日頃の恫喝的な言動は政治的虚言、妄動だったのでしょうか？。
が、…日本国を見ますと……総理大臣は官僚から上がってくる政策で国政を行っている実態があります。…総理大臣とは与党内権力構造から選出された人物で、知識教養が国のリーダーに相応しいかは全くの別次元、疑問なのです。　国会答弁さへ官僚作文に頼るのが実情です。…最近の欠陥首相として突出していたのが森喜朗氏の憲法の根幹「主権在民」を全く理解出来ておらず、”神の国…”発言が辞職へと繋がった事例、…もう一人は現安倍総理です、国会答弁で「三権分立」が全く理解していない、中学校をもう一度御願いしたい知識？…、「言論の自由」の意味や、外国人研修制度の実態、アメリカでの講演「私を右翼軍国主義者と呼びたい人はどうぞ…」などと一国の首相の言辞として驚きでした。…しかし……都政がミニ国政で良い訳がありません。　信頼され絶対的権限を委託された知事が、もし無能で、”お役人の指導に従い「ハンコ」を押すだけの知事さんでは”高額な歳費と待遇を享受するだけの将に”税金ドロボウ”です。……私も海上自衛隊創設期の隊員時代に言われた覚えがあります！…
一方東京都庁側は例え独自に設計、施工したとしても、きちんとした手続きを経れば、問題は無い筈です、最終決定者の知事まで書類が上り押印された状態ならば。……但し設計理由、担当者、日時など明快な説明不可能な隠蔽状態では、…例えば知事、都議会議員の依頼露呈を勘案した行為としても追及は逃れられないのです。…当然、依頼者の利権疑惑から便宜供与、共犯の大きな問題が浮上いたします。………

……ここで目先を切り替え、東京都知事の絶対的な職務遂行権限をもって自らの信念で都政を実行した知事の検証です。………平成７年（１９９５）当選の都知事青島幸男氏はポスターさえ貼り終わらない選挙運動なしで知事になったお方ですが、公約としていた前知事の都市博東京開催を無駄と主張しておりましたが、落下傘降下のたった一人知事の立場でも都庁と都議会の都市博開催決議を拒否して知事職権を行使し開催を中止させました。……かっこ良かった！、知事曰く…「…青島は約束を守れる男かそうでないのか、信義の問題なんだ！」……
もう一件は美濃部亮吉知事です。……分かりやすく云えば石原慎太郎が人気絶頂の弟、石原裕次郎とベアを組み知事選に挑戦しましたが遥かに及ばず敗退しております。この方は戦前の知的上流階層で可なり有名、父、美濃部達吉氏は「天皇機関説」の発表者で大日本帝国や右翼から総力を挙げた抵抗を受けております。経済学者の亮吉氏は東京教育大学紛争時の教授から都知事に転出した人物ですが、議会のバックアップ組織すらない状態で、乏しい都予算を開発、箱物建設から福祉行政と環境問題に振り向けて自らの理想政治を実現した人で、この福祉行政は国政、地方自治の定番政治課題として現在に至ります。………以上能力と使命感があれば東京都知事は職権が保証された…政治的可能性を秘めた仕事なのです。

新市場使用不可能現時点での石原元知事が東京都の税金を損失浪費した疑義の概算額は以下です。
新銀行東京の破綻………１．４００億円
　豊洲新市場建設………６．０００億円　　　　　　計　７，４００億円
但し、築地市場の豊洲移転が中止した場合。…築地市場建替えの場合は新たに莫大な予算計上と跡地売却収入がご破算となります。
注）平成２８年度東京都予算案　
　　　　　財政規模……７０，１１０億円
　　　　　一般財政……５０．９３３億円
……おわり…
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……次回へつづく…　

《豊洲新市場問題》
（６）−６　築地市場汚染を持ち出した自民党筋の豊洲移転派
 （５）−６　語らない謎の局部長十数名は事態を示唆か？
（４）−６幕引きが始まったのか？　言葉の裏に真実
 （３）−６　石原慎太郎の窮状、カマトト作戦！都庁伏魔殿とは
 （２）−６　パンドラの箱は開かれるか、都民と都知事の相関
 （１）−６　落しどころが見えてきたのか？
　