[時事]  新聞政治家で大丈夫?

民意を問う総選挙は自民党の大勝利で決着し、国民の生活、国の展望も自民党に託される事になりました。
小泉内閣をピークに坂道を転がり落ちた当時の自民党首相安倍氏と麻生氏が復活、復権し意気高揚とした発言を聞く度に不安感が高まります。 自民党下り急行列車の乗務員、安倍、麻生が今回は上り急行列車を運転すると公言しておりますが、線路のポイントは上り線か、下り線か?、周りの景色だけでは暫く乗客は判断がつかないでしょう。……民主党管、野田の政権は大新聞社の梃入れで成立した経緯もあり終始政権を支えるキャンペーンが新聞紙上で行なわれましたが、資質経験の伴なわない政治家が自滅にいたる経過を目の当りにいたしました。…
    
日出か、日没か、安倍首相の日本国は

私には今回の安倍氏の言動と安倍内閣民主党政権と好く似たイメージが湧いてまいります。 週刊誌、新聞やエコノミストが日頃から喧伝していた主張を巧みに取り込み創造的な政治理念を全く感じられない陳腐な発言ばかりです。…曰く、景気対策としてインフレ政策、日銀介入、建設国債大発行、大公共事業の復活、尖閣列島に港湾建設人員常駐、国防軍創設、集団安全保障、TPP加入交渉、南海トラフ防災一大工事で土建業復興、憲法改正靖国参拝、その他があります。 昔から『言うは易く行うは難し』とされ、デフレ、インフレに対する経済理論はありますが、不景気と云う経済環境により惹起された現象を簡単な理論で解決されるとは考えられず、地道な環境整備が政治の王道でしょう。…《真の闇より無闇が怖い》…不景気下の恐るべきインフレと云う、スタグフレーションを起こしたら解決出来る自信、資質経験でも在ると云うのでしょうか?、デフレだから景気が悪いのではなく、景気が悪いからデフレなので景気が好くなれば物価上昇、安倍総理の云うインフレは必然で、すでに社会生活で体験している筈ですが。……原因と結果(現象)を混同しては一寸変なのではありませんか!……
新聞、週刊誌、エコノミスト、アナリスト、野球、政治評論家などは云いっ放しで責任は取らなくともよい人達ですが、政府政治家の行為は国民の生命財産に係わる責務がある筈です、資質の伴なわない政治家は民主党だけで沢山。 安倍氏の公言が只の人気取りであれば民主党壊滅の引き金、嘘つきマニフェストの二の舞となるでしょう。
日本国民に選ばれた安倍内閣を批判するのは忸怩たるものがありますが、これも民主主義と云うもの、この際資質の話は抜きにした世襲政治家の御曹司で先先代が岸信介、麻生氏は吉田茂ですが、当代と比べマスコミとの距離感が全く違う大物で、資質、政治理念ともに抜群でした。 吉田茂は党総裁をパージ解除の半病人鳩山一郎氏への大政奉還拒否、岸伸介は日米安保で大新聞社の一大キャンペーンに断固対抗した人物です。……
安直なマスコミ記事を政治理念にすり替える現代政治家とは正反対で、記者連中が必至で両氏の取材に忙殺されていたものです。 敗戦後の復興期の指導者、石橋湛山、池田隼人、田中角栄福田赳夫大平正芳宮沢喜一氏などはやはり理念資質とも優れ日本国に奉仕した人達で現代政治家は明らかに格差が生じております。 特に民主党政権の新聞ポピュリズム迎合手法に騙された国民が最大の被害者でした。選挙投票結果のブーメラン現象に直撃されたと云えるでしょう。 なお、無風状態が経済評論家という人達、我が意と同じ政策と云うわけか?、様子見を決め込でいるのか?、無責任の割には今回は慎重なのも憐れです。…
安倍総理が簡単に言い放った諸問題こそ、失敗すれば国民が総てを背負い込む重大結果をはらんでおります。途中で腹が痛くなったり、麻生さんは安いと仰る一流ホテルのバーに逃げ込まない様に、出鱈目を言うと口は更に曲るでしょう。 強い責任感で御願いいたします。