[時事][天災]  地球温暖化と原子力エネルギー

暑い〜と云ったところで、天然自然の事、どうなる事でも無い!、のでしょうか?、…温暖化現象の為せる業は、今日では普遍的な知識となっております。 先日、北極圏のアイスランドの80%を占める氷河地帯の加速度的な溶解を知り南北両極の異常の進捗は10年〜50年後の地球実態は異常気象天候がもたらす悲劇に発展するかも知れません。 …今夏の北米、オーストラリア、中国を襲った大干ばつは唯の周期的な災害と考えるのは早計かと思います。 穀類の干ばつ被害は主要食料の他、畜産、副食、調味料、と幾何級数的な影響を与える筈です。 先ず地球上の人類最大の苦痛と生存をおびやかすのが飢餓と云えます。 
更に発展途上国の工業化、近代化は化石燃料使用が更に増大し後発工業国と世界を結ぶ製品大量輸送で船舶のバンカー重油、活発な空路の航空機燃料など将来的に楽観は出来ません。…例え、穀類窮乏期に日本の立場は高騰した価格でも当座は買い負ける事はないでしょうが、アフリカを始めとする低開発国の犠牲を黙過するのでしょうか?、いずれは我が身、時間差だけの問題です。それでも唯々諾々と化石燃料を燃やし続けるのでしょうか?。……
…ノーテンファイラーな政府のニュースペーパー議員には発電の将来構想と原子力の関わりと云う、政治の要諦を公表する能力さえありません。大飯原発再稼動についても当面の電力不足に対応するだけでした。!
既に原発事故原因は人為的過失の報告書が多数です。 併せて原子炉の耐震に疑義が無ければ、向後100年間の原子力化石燃料再生可能エネルギーの得失など、リスクとCO2発生率、コストの試算情報を国民に提示すべきなのです。 今、人気の再生可能エネルギーの風力、太陽光が仮に活況して総発電量の50%を占めたとすれば電力料金の高騰は計り知れず、家計への重圧や商業、工業、交通、医療など社会生活が危機的状況になり、国民は耐えられるのか?、実は基幹電力としてはコスト、立地面で実現性の乏しい補完技術に過ぎないのです。…、当面10、20年を化石燃料に頼り、更に将来は手探り、何とか為るだろう。では無責任です。…
石油、LNGの高コストと、更なる弊害…、3次にわたり日本国を経済危機に直面させたオイルショックを忘れているのでしょうか?、私自身、凄まじいパニックを目撃しております。過って乗船した事がある茨城県那珂湊港で、第一次オイルショック1973年(昭和48年)の時、遠洋漁船4,50隻が唯の一隻も残らず壊滅したのです。以来、今でも主を失った、広大な新港はさざ波が立つばかりです。!!
…最近国会周辺の原発反対デモが活況し、労組や団体の動員デモとは違う多様な人々の大規模参集には目をみはりました。原発反対は確かに原爆反対に始ったオーソドックスで文化的な香りもする示威運動で、将来の子供の為にと純粋なスローガンもありました。 …が、将来の子供の為とは野田内閣の消費税増税スローガンと奇しくも一致し、なぜか複雑でした。 現在の日本の沈滞は奈落さえ、ちらちらとしてまいりました。 現状を改善できない野田総理が、将来を語る資格などありません。 次代の子供達を救う為に命がけで増税とは笑止です。……
この熱暑では頭に血が上るのも仕方がない事、…戻りまして……
地球環境最大の危惧は温暖化です。近年の気象の激変は世界規模で弊害が露呈しており、先進各国ではCO2規制に躍起ですが、過って排出ガスゼロの原子力発電が脚光を浴び、低廉なクリーン発電と持て囃される時期もありました。 チェルノブイリー、スリーマイル島と人為ミスによる原発事故があり、安全と自負した日本での福島原発事故でした。……  
…残念ながら社会生活の原点は政治にあります。……民主党政府は原子力行政の指針を明確にして国民に開示する事、自民もしかり、他の政党も同様、選挙により国民の選択肢を示し丁寧な説明をする事。…今、原子力エネルギーを簡単に見切りを付ける時なのか?、或いは、解決出来ない欠陥技術か?、
知ってか知らずか、温暖化の弊害、地球規模の飢餓と云う恐るべき将来を看過して、平然と、従来の論議に明け暮れするつもりでは、どこか抜けている様に見えます。!
原子力に対する情緒、情念は一旦置いて考えなければ為らない限界時期にあります。……