[天災][時事] 東日本大震災(1)−3 福島第一原発と学者先生 政治家

東北関東大地震の深刻さは日時が経過する程に顕著化してまいります。しかし、単に地震災害の復興事業であれば、莫大な予算により国内経済の活性化も考えられますが、原発事故の影響、放射線汚染問題と電力不足の足かせは日本経済の沈滞に拍車をかける状態に為って参りました。
重大な海洋汚染に発展した放射線問題は真摯に対応し情報の秘匿や歪曲のない取り組みが国際社会からも強くもとめられており、一過的な国内災害ではないのです。 そこで災害当初からマスコミ出演の学者先生のコメントの異口同音、同じパタンの口あわせ、「人体に全く安全、一年間に毎日大量に摂取してもこの値にはなりません」…空気環境、水道、野菜、地域、更に今回の魚の汚染にも同じ事をオウム返しとは学者の良心を疑うばかりです。 これはあくまでも私の勘ぐりですが、政府、マスメディア、出演学者の統制が在ったのでは?。
35年前の昭和51年(1976)を思い出していただきたい、”東海地震発生の危険”を看板にして政府と一部の地震学者が組んで地震予知と災害対策に莫大な予算を出費し、東海各地は地震景気となり自治体も便乗、金の争奪戦がありました。政府政治家と役所の画策した予算獲得策に金に転んだ御用地震学者の仕組んだ金のばら撒き獲得の協奏曲でした。 根本的な罪悪の所在は便乗学者先生です。現在も、ましてや当時の地震学の段階で予知など不可能な事は常識なのです、この昭和51年以後における身近な大地震、「阪神淡路大地震」と今回の歴史的「東北関東大地震」さえも学問研究的な予知など誰一人出来た人はおりません。 如何に東海地震対策に政府と組んで黒を白と糊塗して潤沢な資金をせしめた御用学者は糾弾すべき存在です。当時のメディアを賑わした常連の学者さんもおりました。今はどのような主張をしているのでしょうか?…
私達戦中派は戦時下の教育、教科書類など歴史を改ざん創作し軍国主義者に同調した多数の学者先生の存在事実を知っております。
とは云え真摯な学究者のリードで社会発展の真実も忘れてはならない事で日本国を支えている多数の学者先生の存在は事実であります。
     
銚子港サンマ棒受網漁船
更に重大な局面は放射線汚水の海洋放流です、ついに国際社会も一気に緊張してまいりました。この問題にも政府は汚染水は海洋で希釈され害を及ぼす事はないとメディアでも度々主張してます。外務大臣に到っては国際法上に違反のない行為として非難される理由が無いと主張する始末です。……本来の日本の認識と逆行です、ロシヤの極東、北洋海軍基地の廃棄原子力艦船の放置による海洋汚染阻止のために日本の国費を供与して解体処理援助をした事実を忘れない事、放射能汚染水の海洋投棄は純然たる国際問題なのです。更に海洋投棄は魚類、藻類など資源にたいする影響は計り知れない問題を惹起しております。 魚の食物連鎖による底魚、回遊魚に拘らず魚体に濃縮してゆく事実は解明して発言しているとは考えられません。水俣水銀汚染魚の問題と又異なる未知の分野なのです。
福島第一原発から約60km南の平潟港に水揚げされたコウナゴから既に4.080ベクレルが検出されております。放射能汚染水が親潮(寒流)に乗って南下している事になります。魚類によるコウナゴの捕食連鎖がどの様になるのか大きな課題が残されます。この親潮は福島常磐の山側を南下し千葉県銚子沖に、更に沖合いを黒潮(暖流)が北上金華山沖へと達します。
福島第一原発の許容値の1億3,500万倍という漏出汚染水と低濃度放流汚染水は当然親潮にのり南下し、銚子沖に流れてゆきます。政府の発表する海洋拡散による無害宣言はそのまま認知してよいものでしょうか? 水産業界の死活問題か? 業界団体が猛烈な抗議をしております。 ちょっと考えただけでも銚子沖から三陸漁場のトロール底魚、巻き網によるイワシ、サバ、棒受網のサンマ、更にカツオ一本釣り漁船など世界三大漁場の一つ三陸沖の漁業資源は予断を許さない深刻な問題なのです。今日も行われている未通知低濃度汚染水放流は政府東電の故意か、「欠管」総理の言”僕はものすごく原子力に強い”の認識による未必の故意でしょうか?子供でもわかる行為を「今後は通知します」と承知の強行でした。