[人物][事件事故]  福島原発事故と管元総理

7月5日の国会事故調査委員会黒川清委員長の発表で福島原発事故原因は人的過失と断定する発表がありました。
原子力発電という先端技術に対し一般人では理解が難しいのですが、これの調査、安全、設計、設置、の段階から実働に至る、組織、教育、応急、緊急の想定、実働後の管理者と運転員の練度チェツクなど人為的な部分は理解がしやすい問題です。以下は黒川委員長が指摘発表した福島原発爆発に至る人為ミスで私でも理解できる部分を書いてみます。
地震発生以前の人為ミス……原発建設段階での運転指針として、事故保安対策整備作業に全電源喪失の予測項目を削除した人為的過失が政府側機関と東電自体に存在した。 結果、全電源喪失事態に対応できなかった事実、アメリカ合衆国原子力安全基準には全電源喪失の対応基準が設定されている。
地震発生後の人為ミス……地震発生後、東電社内の応急対応作業中に管氏が過剰介入して会社の技術指揮系統及び対応作業選択を混乱させ、爆発極限の時間を無為に浪費して爆発につながっております。 
爆発引受人、管氏の言動人格欠陥とは…単に弁理士資格と麻雀点数計算関係のパテント出願者程度の技術者管首相は閣内の人には”俺は驚くほど原子力に強いんだ!”と吹聴しておりました。命令系統を混乱させ技術者の貴重な応急時間を奪い爆発に導いた国権の最高権力者の恐怖の姿が、以下ありました。 
さて、大きな話題が東電本社来訪事件です。彼はここで第一原発職員の第二への退避を、全員退避撤退と勘違いした大騒動を起こしますが、疑義が在れは簡単で、説明を求める義務さえ在る筈です。単純な”早とちり”など絶対に許されないのが首相の職責ですが! 東電本社修羅場の怒声
……「撤退したら東電は100%なくなるぞ、逃げてみたって逃げ切れない」
「60歳以上になる幹部連中は現地で死んだっていいんだ、俺も行く」… 来訪30分後15日午前6時すぎ4号機水素爆発……
また、地震後の福島第一で事故発生、緊急応急時、3月12日、管が空路急襲し現地緊急作業を大きく狂わせ、爆発にも影響を与えた一件……ヘリコプター機内から現地入りの一部詳細は、菅直人内閣の財務副大臣、経済産業副大臣衆議院厚生労働委員長の池田元久衆議院議員のブログから…機内で総理は武藤副社長と話し始めたが、初めから詰問調であった。「何故ベントをやらないのか」という趣旨だったと思う。怒鳴り声ばかり聞こえ、話の内容はそばに居ても良く分からなかった。……免震重要棟に玄関から入った。
交代勤務明けの作業員が大勢居た。「何の為に俺がここに来たと思っているのか」と総理の怒声が聞こえた。これはまずい。一般の作業員の前で言うとは。…視察を終わって、総理がこの時期に現地視察をしたことと、現地で総理の態度、振舞いについて、指導者の資質を考えざるを得なかった。…

どうやら管氏のパタン化した政治手法は相手の隙をつき恫喝して優位な立場で事を行なうのが常套手段らしく、閣内でも”俺は驚くほど原子力に強いんだ!”と担当大臣から簡単に職権イニシアティブを奪っており、東電幹部、技術者、作業員にさえ、このパタンで怒声を浴びせ終始混乱をさせております。
なぜこの様な人格欠落者が総理になったのか?…敗戦後社会党片山哲総理いらい歴代首相はまさに玉石混交でしたが、管の如き人格欠落者は先ず初めてでしょう。
地震以前の国会委員会の質疑で面前の各質問者が彼の政治的無能を指摘退任を迫られて、鬱な目、生気のない表情が思い浮かびます。それでも”石に噛り付いても辞めない”と異常な権力欲が読み取れました。
突如の大地震原発事故が起こり、存在感を示す千載一遇のチャンス到来と政治生活で培った「相手の隙を突き、恫喝し、優位の立場を確保する」をフル回転させて活躍汚名挽回を試みたのでしょうが? 実力資質の極端に欠如した指揮官は空しく、顔を引き攣らせ、怒声、醜い権力欲のみを世間に露呈して消え去るのです。
もし世界情勢が極度に緊迫した環境で、この様な首相だったらと冷や汗が背中をつたわり、明らかに日本国の統治システムに欠陥が露呈し始めたと思えるのです。
最後に、事故調査委員会黒川清委員長の発表で最重要な部分が曖昧不明で残されております。 即ち原子力本体が今回の地震によりダメージを受けたのか?、クリアーしたのか?、判定が出来ておりません。地震に耐えられなければ地震国日本での既存原発運用は危険とされる波乱も残されえております。