[レーダー照射事件危機の実例] 自衛艦”ゆうぎり”の米軍機撃墜事故

CIWS機関砲(レーダードームが一体化)
★自衛 艦”ゆうぎり”の射撃管制レーダーによる米軍機撃墜事故 平成8年(1996)環太平洋合同演習(RIMPAC)に参加中の舞鶴の第2護衛隊群47護衛隊”ゆうぎり”はハワイ沖2400kmの西太平洋上で射撃訓練を実施中の6月4日、訓練用吹流し標的を曳航飛来したUS NAVY A-6艦上攻撃機を機関砲(CIWS)の誤射により撃墜した事故が発生しております。即ち訓練標的でなく航空機を撃墜した単純且つ深刻なエラーなのです。…操縦士は脱出し、”ゆうぎり”内火艇が救助した事件がありました。 この誤射撃のCIWS機関砲とは当時の先端兵器(米国製)で現在自衛艦隊主力にはほぼ搭載されている射撃管制レーダーが一体化した火器で標的航空機を自動追尾し攻撃を続け、撃墜後も更に新目標探知して攻撃続行する優れものです。自衛艦”ゆうぎり”の米軍機誤射撃墜の原因は指揮者、操作員のヒューマンエラーか? 射撃管制レーダーの誤作動か? は機密上開示されておりません。CIWSのレーダー波長も不明。……大雑把な話ではありますが、今回の韓国駆逐艦による射撃管制レーダーの照射コンタクトが、仮に事実とすれば危険度は深刻な事態であり真実解明は両国共に協調すべきでしょう。  
自衛艦ゆうぎり

では、韓国駆逐艦海上自衛隊哨戒機P1への射管レーダー照射事件を始めます。この問題は典型的な安倍案件で事件の一般公表と画像公開など安倍総理の主導は周知の事ですが、更に拡大へと終止が見えません。……


★レーダー事件は両国の情報開示が必須 問題解決には以下2点が必要 ▼事件発生海域の特定……能登半島沖のEEZ(日本国排他的経済水域)内の海域のどの位置か?緯度経度の開示を。 ▼照射を受けたレーダー波の周波数開示が必須……艦船には作戦遂行上各用途別レーダーを積載しており、大雑把に①海上捜索用 ②対空捜索用 ③射撃管制用(艦砲、ミサイルなど)④機銃射撃管制用(近距離自動追尾)など装備して、通常航海では①或いは②を併用している。レーダー波の各用途別性能の根幹は発振周波数にあり海上捜索レーダー波(航海探索用)か、射撃管制レーダー波か、ほぼ特定が可能なのです。一概には言えませんが、即ち低い周波数帯は遠距離捜索、高い周波数は近距離射撃管制用などと管制火器の種類も推測できます。なお、照射周波数の解明装置としてレーダー逆探知装置 ESM(Electronic Support Measures)は艦船、航空機とも装備、…(昭和30年(1955)代には海上自衛隊の掃海艇にも装備していた)…照射発信源の方位探知と併せてレーダー波周波数から照射時間帯の情報収集により攻撃火器の断定資料にします。仮に今回の韓国駆逐艦は攻撃の意図が無く無駄な? 探索コンタクトをしたとすれば韓国側は機密ロスと云う行為の一面もあるのです。……極言すれば本事件は最先端「軍事機密」レベルとは別の汎用技術の運用に係る摩擦と云えます。

(註)SHF(Super High Frequency)マイクロ波 波長1~10cm、直進性が強い、伝送情報量大。 EHF(Extra High Frequency)ミリ波 波長1mm~10mm 更に強い直進性 伝送情報量更に大 短距離有効。

★レーダー事件結末は曖昧決着が見える  このところ日韓両国の慰安婦、徴用工問題で摩擦が激化し、更にP1哨戒機に対するレーダーコンタクト事件ですが…安倍総理の情緒的行動で騒動化し、更に写真公開で国際問題化しております。しかし日韓両国共にこの状況が続く限り将来はありません。……今後に見通しの見込みが無い両国関係ならば、このままの関係の結末……経済、友好、国交の疎遠断交事態まで視野にする覚悟を決める時期に来ているのかも知れません。極限の両国関係のもたらす結果!……善隣友好を真摯に再構築する動きを待つ事が、現状打開の近道なのか?……
しかし単純なこの話も、実は安倍総理がキーマンなのです。……話は飛びますが前年まで経団連会長の榊原某と云うお方は、手放しで安倍総理のお先棒を担ぎ、提灯持ちに堕し、傍ら人無きが如く! 総理へ犬馬の労を厭わぬ忠勤者を発揮しておりました…が…「東レ株式会社」の会長だったのです。……が、しかし、既に日韓関係は憂慮の時期、東レ(株)は巨額1000億投資で韓国国内に先端製品の製造設備整備を始めており…なぜか?…総理への犬馬の労こそが、実は投資安全の保証済みのサイン…とも見えるのです。……この流れの推理結論は→安倍総理対韓膺懲(ようちょう)発言は→唯の感情論→政財界の癒着が鍵→結果は腰砕けのうやむや!……と誰でもが推理出来るように私には思えます。……