首相公選は必要か（５）元日本国総理大臣のCIAエージェントとは
自民党の派閥の力関係から誕生し、選出には国民は関知していない総理大臣が安倍さんと云うお方ですが、この方の実績とは…憲法で保障された国民の平和、人権、自由を奪う危険な法律、安全保障関連法案（安保法案）、特定秘密保護法、共謀罪の法律案を提出、可決施行しております。
………が、私に馴染まない感覚として安倍晋三総理の母方の祖父が岸信介氏です。今回のアメリカ合衆国中央情報局CIA（Central Intelligence Agency）のエージェント疑惑最大の人物が元日本国総理大臣岸信介氏で、未だにその疑惑が払拭されず、国民に対する特定秘密保護法、共謀罪と裏腹の事態として政府、自民党こそが一連の法律による最大の監視が必要な存在かも知れません。……以下多少長くなるかも知れませんが、悪しからず………
アメリカ合衆国政府の公文書館ＮＡＲＡ（United States National Archives and Records Administration）では時効分の秘密書類を一般に公開しておりますが、2007年（平成19年）1月12日に一般公開した２次秘密文書（CIA name file 2ed release）の中にCIAエージェントと目される日本人名が記載されております。…（以下コピー）
KISHI NOBUSUKE 066 230/86/23/03 （岸信介）
OGATA TAKETORA 03 096 230/86/23/07 （緒方竹虎）
SHIGEMITSU MAMORU 119 230/86/24/03 （重光葵）、
SHORIKI MATSUTARO 03 120 230/86/24/03 （正力松太郎）
KODAMA YOSHIO 02 067 230/86/23/03 （児玉誉士夫）
SASAKAWA RYOICHI 111 230/86/24/02 （笹川良一)
(注)…… CIA name file 2ed release……のファイル日本人名記録の多くは、第二次世界大戦中に戦争犯罪を犯し…且つ、冷戦時代に米国が知的情報源として使用していた旧枢軸国の人員……(National Archives CatalogのSecond Release Scope＆Content Noteの概要から )
個人ファイル閲覧……ワシントンの 公文書館ＮＡＲＡ（United States National Archives and Records Administration）にて閲覧の請求が必要で、また、個人ファイルの膨大な記載事項の解読は可なりの知識が必要と云われます。
…個人ファイル閲覧者の記事（週刊朝日 2013年5月24日号）の概要は……機密解除書類閲覧に際してエージェント各人百枚以上千枚に及ぶ資料があるのに、岸信介ファイルは僅か４，５枚の記載と『not declassified』と記された一枚の紙で秘密解除されていない記録に該当していた。………not declassified（秘密解除されていない）…岸信介のファイルを公開しない例外理由は下記の項目に該当します。
★…個人のプライバシーを不当に侵すもの
★…国家安全保障上の利害を損なう情報源、情報手段を暴露するもの
★…外交活動を弱体化させるような情報を暴露するもの
★…大統領その他の保護に当る政府官吏の能力を損なう情報を暴露するもの
★…現行の国家安全保障非常事態準備計画を損なう情報を暴露するもの
以上の理由からも岸信介ファイル公開は現代の両国関係、当事国の政治体制に悪影響を及ぼす危惧の存在を示唆する重大な個人ファイルと考えられます。
……この一連のCIAエージェント問題の核心部分が１９６０年安保闘争と米軍諜報機関との関わり、日米安保条約改正時の自由民主党岸信介内閣とCIAの関係であります。が…… not declassified と秘匿状況で頓挫しているのが現状です。。……そこで当時の米国政府当時者やCIA担当者からＮＹタイムズがスクープした特約記事が朝日新聞平成６年（1994）10月 10日……以下……
CIA、自民に数百万ドル援助 50-60年代 左翼の弱体化狙う
米ソ対立の冷戦時代にあった1950年代から60年代にかけ、米中央情報局（CIA)は、主要秘密工作のひとつとして日本の自民党に数百万ドル（当時は１ドル＝360円）の資金を援助していた。米国の元情報担当高官や元外交官の証言から明らかになったもので、援助の目的は日本に関する情報収集のほか、日本を「アジアでの対共産主義の砦とし、左翼勢力の弱体化を図ったことだった、という。
その後、こうした援助は中止されCIAの活動は日本の政治や、貿易、通商交渉での日本の立場などに関する情報収集が中心になった、としている。1954年から58年までCIAの元高官一人は、「それこそ秘密の中心で、話したくない。機能していたからだ」と述べたが、他の高官は資金援助を確認している。また、66年から69年まで駐日米大使を勤めたアレクシス、ジョンソン氏は「米国を支持する政党に資金援助したものだ」と述べ、69年まで資金援助が続いていたと語った。58年当時、駐日米大使だったダグラス、マッカーサー二世は同年7月 29日、米国務省に送った書簡の中で、「佐藤栄作蔵相(当時）は共産主義と戦うために我々（米国）から資金援助を得ようとしている」と記している。………以下略…
《参考事項》▼ CIA Name file １st release 公開秘密文書一次分日本人名４名…
土肥原賢二、今村均、石井四郎、大川周明
▼ CIA Name file 2nd release 公開秘密文書二次分日本人名３１名 内戦犯関係者１２名
土肥原賢二、今村均、遠藤三郎、賀屋興宣、岸信介、児玉誉士夫、久原房之助
、緒方竹虎、大川周明、笹川良一、重光葵、正力松太郎。
▼ アメリカ国立公文書記録管理局（ＮＡＲＡ）CIA公開秘密文書の２次公開のCIA Name file 2nd release の<閲覧順序>………
（１）http://www.archives.gov/
（２）検索窓に
（３）CIA Name Files - 2d Releaseを開く
（４）Interagency Working Group （IWG) ページのテキスト末尾のSee attached list of the filesをクリックするとアルファベット順に世界各国エージェントの名前が表示されます。 日本人政治家、右翼思想家など選択する。……
……次回へ続く
……前回へ戻る
《首相公選制度は必要か》
(6)共謀罪の適用は 加計学園疑惑
(5)元日本国総理大臣のCIAエージェントとは
(4)政治家と素質 民進党野田幹事長（元総理）
(3)それを言ったらお仕舞いよ 安倍総理大臣さま
(2)総理大臣劣化の現状
(1)安倍総理大臣、読売新聞、豊田真由子衆議院議員
