[時事] 大川、上げ潮のゴミ(2)−2 右傾化社会の食料事情(政治と世相)

前回はつい「大川、上げ潮のゴミ」的な人物の話などと本題、人工河川利根川に触れず仕舞いでしたが、今回も高齢者私の特性か?、支離滅裂ブログとなります。 
それでは引き続き…、”戦前の歴史を知らない”、”戦争を知らない子供達”が構成した現代社会現象なのか?、「大川、上げ潮のゴミ」的な現象とは…「大川を流れて行った筈ののゴミが、河口からの上げ潮に乗って元の場所に戻って来る事」
では、先日観ていたTVで農業関係大学教授をゲストに迎へ、食糧問題の時事番組でしたが、日本国の食料自給率37パーセントの現状解説では食事嗜好にまで国粋主義が存在するかと愕然といたしました。……
曰く…、敗戦後占領軍による小麦粉供与で学童給食をパンなど洋食化し、子供の食事趣向が恣意的に洋風化させられた結果、我が国古来の食習慣飯米需要の減少となり、これはアメリカ政府の謀略…即ち、日本国を農業余剰物資小麦粉などの戦略的市場構成国に組み込むんだ経緯の結果と解説しておりました。
「真の闇より無闇が怖い」…驚きました。私の体験した敗戦後の国民の生活実態とは……家を焼かれ、職も無く、ハイパーインフレと食料飢饉のダブルパンチで人々は食を求め闇市を彷徨い、農家に芋の買出しでは紙幣は通用せず、物々交換の着物などで飢えを辛うじて凌いでいたのです。
農業の先生なら御存知の苗採取後の薩摩芋(種芋)を私は食べましたが、それ程の飢えを体験した事がありますか?、当時の新聞には何十万人の餓死者発生の予告記事があり、昭和21年5月19日には皇居前広場で”食糧危機突破人民大会に25万人が結集し皇居侵入、首相官邸座り込みに発展、マッカーサー司令部の争乱デモ禁止命令で鎮圧されます。
しかし飢餓の実態をGHQが認識する端緒となり、旧敵国日本に対するアメリカ政府が小麦粉8000トンの緊急援助があり、米軍貯蔵缶詰食料、トウモロコシ粉なども緊急配布、乳幼児救済のララ物資、小学生の体位維持にはユニセフの乳製品、米国の小麦粉供給で学校給食が成立、辛うじて子供達の健康が維持されたのです。……戦後で混乱した世界の何処に敗戦国に供与する余剰米があるのでしょうか?、世界数十カ国を敵とした侵略国民の飢餓を救済したアメリカの食料援助を謀略とは真人間の言うべき言葉ではありません。!!…現代史戦争を知らない大学の先生さまへ……  
では具体的な食事摂取の情況……米など存在しない一般家庭に米軍放出の小麦粉が配給され、先ず「すいとん汁」で腹を満たします。 すると知恵者が世の中には居るものです…たちまち各家庭で真似したのが、木の板で底の無い四角い箱を作り対辺に鉄板を貼り2極として電線コードを鉄板に繋いで自作パン焼器完成です。別途木板上に据え……水で溶いた小麦粉に重曹を加え箱の6分目位に流し込み時間給電に併せてSW/ONすれば目の下でパンが焼けるのが見えました。…… イースト菌やベーキングパウダーを利用すればシンプルライフ指向適格ですが、感電事故の責任はとれません、悪しからず!!…東京世田谷の戦後生活の一端です。…
…と…何とか生き延びた経緯があるのです、当時は一億人にも満たない日本国民の食料自給さえ満たせないのが日本農業の実態です。現代に置き換えても自給率云々とはお笑い、平和と経済の発展を担保に食料貿易が欠かせない日本国土と人口の関係です。 農産物、水産物、畜産物の総ての食料の自給など既にナンセンス、せいぜい人口5000万人位で数量的自給は可能でしょうが、国際価格を凌ぐ国産高価格食料の支出負担問題が浮上するのです。 日本の農業政策は世襲農業と既得権保護を根幹に据え、巨大農業団体、関係者、役人の生活権の確保を税金で賄い、国民にリターンのない税金垂れ流し制度に過ぎないでしょう。 お役所の云う自給率の論点は飢餓の恐怖心を煽る戦略でしたが、減反や休耕田の不労農家に奨励金給付が公然化し、其の矛盾修正の論点が、ひょっとしたらアメリカの謀略説、洋食廃止、日本人なら米を喰えのキャンペーンになったのでしょうか?、マスメデイアの習性、付和雷同はお断りです。…更に云えば現代人の衣類が総てを語っております…日本には伝統の和服、ふんどし、腰巻、下駄、草履、草鞋の文化が存在しますが、近代生活の合理的服装は洋装が当然!…食料も同じ事、やっと若者の体格も世界水準に近くメジャーリーグで活躍する選手も輩出できる様になりました。食も世界水準の近代生活に適合する必要があります。
敗戦後、アメリカ占領軍マッカーサー司令部の推進した占領政策が封建思想からデモクラシーへの転換でした。……其の果実は過って世界2位の経済大国日本国を実現できたのですが、戦前思想の信奉者が辛うじて残した3大政策があります。 先ず学校教育で日本現代史、即ち…戦前から敗戦に至る過程の詳細と生活史など歴史教育の隠蔽でした。二つ目は明治新政府が創作した大日本帝国の根幹「国教」としての皇国神道を司る内務省の関係者で構成された現在の神社本庁の組織です。
…デモクラシー「信教の自由」を論拠に戦前思想の神国日本を継承した結果でした。 三つ目が世襲農業継承を主体とした農業政策が復権右傾化社会再来の根源でしょう。…『日本国の農業を日本国民に開放する』…とは簡単な事、指定農地の賃貸、売買の自由化です。結果は農業に先進有能な人材が集まり高品質農産品は魅力的な成長産業として国内から、さらに海外に農業従事者のテリトリーさえ開ける筈なのです。日本人の資質、人的資源の最大限の活用で、まだまだ発展の延び代は存在るのでしょう。……
今日の社会右傾化の招来で”いつか来た道”…”大川、上げ潮のゴミ”的な現象は日本国の発展を阻害する事になるかも知れません。   ……前へ戻る

《大川 上汐のゴミ》
(2)右傾化社会の食料事情(政治と世相)
(1)ただのお話”上げ潮のゴミ