[時事][経済]  インフレーションと政治家    (2017 02 20 訂正部分あり)

《インフレ政治家》……
よく考えますと日本国人口に比べ国会議員数が多すぎる、言い換えれば無用な負担を国民が負っています。 あの広大な国土と政治、軍備で世界に影響を与える世界一の大国アメリカ合衆国の人口3億875万人、両院議員総数535名、一方日本国人口1億2754万人、衆参総議員数722人です。アメリカ並みの人口比議員数に換算すれば日本の議員総数300名程度になります。言い換えればアメリカの2,4倍の国会議員を日本国民が養い、議員一人に年間1,2億円以上の直、間接経費を支出しております。 更に悪いのはこの人達の大半は政治活動と称して支持者確保拡大の行為です。 
お上品に云えば、「猫にカツ節、政治家にカネ」カネとは国費(税金、国債)でこのカネを票利権獲得に使うわけで、インフレ議員全体が国費に群がる蟻の大群です。
どこの政治家が言ったのか「将来の世代に借金を残さない」とは虚言です。 消費税、震災復興税など目的外に使われてしまうでしょう。 すでに復興税の復興予算の相当部分が被災地以外の鹿児島、沖縄その他で役所、道路、捕鯨等に使われています。 はっきり云って多数のインフレ議員さんには国会に来ないで議員経費で遊興や家を建てたりすれば多少の景気浮揚にもなり国民は助かるのです。 
     
S.S KATORI MARU 香取丸 NYK 9.848屯 1913〜1941 野上隼夫画
《国費は議員の利権予算でしょうか!》……
更に票、献金獲得の利権予算がエスカレートしていす。…柳の下にドジョウは何匹もいるのでしょうか…、確か30年程前に東海地震狂想曲があり政府政治家と地震学者が仕掛けた大地震の予知紛いの防災投資に自治体業者の国費の奪い合いがあったのです。 2匹目のドジョウは今回の南海トラフ巨大地震予知(紛い)作戦です。今回も御用学者を使いシュミレーションまで行いました。 早速某党の総理候補者は建設国債と称する紙幣を日銀に刷らせ、建設業界に大規模な工事を発注する話までしております。
ここで確認すべき事は、現在まで地震予知的中は1件もありません。 東海地震予知狂想曲以来の大地震、平成5年北海道南西沖地震、平成7年の阪神大震災、平成20年新潟中越沖地震などは政府学者先生作成の地震予測地図から大外れなのです。 今回の東日本大地震三陸沖は既に地震頻発地域でありましたが、宮城県沖の一部に該当地域がありましたが、岩手、福島、茨城沖では発生率6%以下での発生でした。 地震学の常識…《今日の地震研究は予知レベルには達していない》… 
東日本大震災の行方不明死者は約18.000人ですが、関東大震災東京大空襲の東京の行方不明死者数は各約100.000人です。 関東大震災から既に90年程経過し発生確率は上がっています。都市機能の高層、地下の立体化、膨大の昼間人口と郊外全域に広がった密集住宅は想像外の被害になるのでしょう。被害、危険確率NO1の東京を措いて南海トラフなのか?、… 過疎地での巨大工事は短時間で建設業界を潤し票に還元するのに効率が良いのです。
結論として地球の地殻変動など巨大エネルギーに物理的対応は不可能です。波高30m、50mの津波エネルギーを試算すれば歴然。 対応策は1に地震予知、2に避難訓練しか手段は無いでしょう。大都会が象徴的です、物理的対応は不可能。 
学者先生には政治家に振り回されず予知手段の解明を御願いします。…… 
……今日の膨大な国の借金は国会議員が宰領した政治結果ですが、更に悪質化の兆しが出てまいりました。……
《インフレ誘導と、危うい総理候補者》……
サイレントゼネレーションとは戦前派の事です。 戦時の言論弾圧の恐怖心か?、無気力症候群か?、太平洋戦争時代の狂気の4年間が歴史の空白になっております。戦後の敗戦国民を襲った悪性インフレの実体を語る人は居るはずです。戦争遂行に必要な金は戦時国債などで調達され返還計画などはありません。…そうです!、政治家が作った現在の国の借金959兆9503億円と同類と考えて話を進めます。 平然とインフレ導入論を語るエコノミストやアナリストさんは机上の理論がベースでしょう。…ましてや総理候補者の発言となると、波紋は大きいのです。学校で教わったのか、教えてももらってないのか? はたまた戦後インフレ処理の荒技、禁じ手を御存知ならば相当な悪人でしょう。そこで、毎度重複記載になりますが… 
《国が国民の預金を合法的に収奪し国債をチャラにする方法》
昭和21年(1946)にはインフレ対策として全国民の預貯金が封鎖され同時に旧紙幣の流通を廃止して各世帯に割り当てた金額に対して月々新円発行しました。新円が間に合わない間は旧円に証紙、郵便切手を細長くした様な紙を貼り使用し、封鎖した旧円は第一封鎖と第二封鎖に別れ、限度以上の金額は第二封鎖とされ昭和23年7月まで解除されません。この間インフレ率は過去2年間で20倍、10年間で80倍となり、更に第二封鎖預金の10万円迄は5%、11万円に30%、50万円に65%、順次累進の高額財産税が課税され結果、国民は莫大な第二封鎖預金を収奪放棄させられた事になにました。 

短歌の歌人、青山脳病院長で有名な斉藤茂吉の次男「北杜夫」さんの著書「ドクトルマンボウ青春期」に敗戦直後の父茂吉を述懐、10万円預金が消えた話し(2017 02 20 訂正部分……松沢病院長で随筆家の斉藤茂太さんは著述で新円切り替え時、第二封鎖に大金10万円を預金したのが無価値になった話をされております。なぜか?、私にも出来る計算をしてみましょう。昭和21年に預金し封鎖解除は昭和23年です。その2年間のインフレ率は20倍でしたから、10万円の価値は5千円に下落です。更に、この預金額10万円に対して高額財産税は5%ですから5千円です。…如何でしょう。見事に10万円は消えてなくなりました。…)……課税率表を参照しますと10万円超→11万円以下 25%です。…が、第二封鎖預金は昭和23年(1948)7月に封鎖解除されたので納税する訳ですが、その時点でハイパーインフレ進捗による通貨価値の下落を勘案する事になります。…インフレ指数……昭和21年(1946)1.6 倍  昭和22年(1947)10 倍  昭和23年(1948)32 倍 が示され、封鎖期間の3年足らずのインフレ率概算を約40倍と致しますと、……納税後手許に残った75.000円の通貨価値は1/40の実質1.875円の購買力しかありません。この措置でもインフレ抑制の効果は半年位だったのです。インフレを行政手段に使うのは禁じ手であり、将に無責任の象徴です。
……票を減らす増税より自然災害なみのインフレに魅力を感じる政治家さんが現れたといえます。 もし、唯の紙である紙幣を日銀に勝手に刷らせ政治目的に浪費し、インフレ率が2倍になれば、国の借金は半減出来るのです。が…国民の預金(現金)価値は自動的に半分になります。……
『インフレ政策とは政治家が作った国の借金を軽減し、その借金を同意もなく勝手に国民の懐から抜き取る政治です』…
以上、私の見聞した話に過ぎず、経済理論とは乖離している事は、御諒承下さい。