[時事]  平成の選択、尊皇攘夷か、開国か。        

究極リサイクルの話は一服して、平成時代に西南戦争か?と云うお話です。<昔の人は口が悪く、OOでも”それなり”に考える。などと言いましたがこの話も”それなり”の考えです>。
…「政治、政治家の価値資質の凋落」を筆頭に、「農業食料問題の抜本策の不在」、「保護貿易主義国の常連」、「時代錯誤か?、大新聞保護の再販制度」、「日本国の曖昧⇒自衛隊と軍隊」、「天皇制の曖昧⇒象徴と元首」、「日本国を支えている主要産業への認識不足」などが放置され、特に保護貿易主義は世界の流れに逆行し、経済の閉塞感から国民の積極的な行動が沈滞しているように思えます。
まあ、ざっくばらんに云いますと、人々の衣食住の購入にお金が必要、そのお金を取得する仕事、仕事を構成する産業、その産業が如何に世界からお金を集めてより良い賃金を払う構造ですが、その産業は日本の製造業だと考えました。 日本の主要産業、製造業が頑張れば必然的に税金、賃金として、医療、福祉、生活物資購入、趣味娯楽、行政サービスに還元され、結果として国のGDPの数値を構成して居るようです。…と云う事を確認しないと私にとっては話が先に進みませんでした。 悪しからず。
その製造業の低迷大手企業はトップ経営者の資質の低下が顕著ではないのか?、望めない事でしょうがトップクラスの総入れ替えになる何か引き金が必要かも知れません。 
敗戦後GHQのパージで大企業の重役が一掃され、世に云われた三等重役が誕生、中堅社員に陸海軍の学校出身の元兵隊が大学復学などして入社しておりますが、この人材が活躍の場を得て日本の奇跡的な経済復興好景気に繋がり現在の基盤となっております。
今では製造業の環境は一変し、トップランナー日本はアジア後続国に抜かれ、並ばれて居る現状があります。 この日本国の過度的分岐点で、風任せ政治家が構成する政府は逼迫する情勢に立ちすくむばかりです。 現状打破!には実力行使か? …大企業は率先して会社存続、株主、社員の為、成長を目指しグローバル企業化に邁進すべきかも!、それで慌てるのは無策無能の烏合の衆、政府政界でしょう。
ユニクロ楽天が先行しております、…伝統ある大企業がそう簡単には、でしょうが重厚威厳は重役室だけで結構、昔日の日本株式会社の象徴、日本郵船の変身は必死になれば出来る見本、自動車工業はすでに転進中ですし、カントリーリスクの見本国中国へ果敢な進出企業は多数あるのですが?…
…大企業のグローバル化指向が日本再興へ政界再編の嵐を吹かせる至近な方策ではないでしょうか?、他人(ひと)の”ふんどし”で…と思われますが新聞マスコミの”愉快犯的な誘導”にシンクロする風任せ政治家を排除するのが正しい選択と思います。
製造業再起には避けられない課題に自由貿易国への転換問題があります。 ここで農業食料問題とバッテッイングするのが定番、誰もが憂鬱に成っておりましたが、討議立案の基本になる日本国農業の実態がかなり作為されて、悲観論的な統計数値が横行していると告発した本があります。
『日本は世界5位の農業大国、大嘘だらけの食料自給率』淺川芳裕著(講談社
この本には農水省役人が安泰に生涯を送れる為の省益、即ち食糧危機を煽る事で関連団体、巨大農業関連組織、小は町村に組織される委員会が、それぞれの生活が保障される為の予算(税金)を獲得する虚構の統計数値とされます。 
官僚にとってはフウテン政治家の説得、新聞の抱きこみなど朝飯前の事だったのか? 特に農水省の資料を丸呑み食糧危機をキャンペーンするマスコミの姿勢は何時の世も変わらない、戦時中の戦争遂行キャンペー以来の習性です。…
私には役所の統計数値を解析する力など基よりありませんが、この本から世に言われる官僚の具体像が理解できました。
「浜の真砂は尽きるとも、世に税金のもとは尽きまじ」でしょうか。これも生存競争と云われれば、お役人さんは有能な事だと感心するばかりです。私にはこの日本改革は丁度幕末、維新時代に見えてまいります。 
尊王攘夷派は差し詰め保護貿易主義、既得権生業集団です。
尊王とは…世襲農業を守り自由参入を拒否し閉鎖農業維持。
○攘夷とは…鎖国継続、自由貿易絶対反対、で構成されています。
●開国派は近代的商工業で構成され、関税ハンディキャップの無い自由貿易国となり経済活動の活況を世界各国と共有して発展を目指す産業界です。当然日本改革なれば、近代経営に転換した農業も自由貿易派となります。
最後に国内空洞化の問題ですが、自由貿易国に転換する事で市場が広がり、まさに技術大国の実力は労働コストを吸収出来る可能性を秘めていると思います。最重要問題は自由貿易国転換に尽きるのでしょう。
しかし歴史は繰り返す! 第二西南戦争もどきの政争は覚悟する必要があるかも知れません。 何んとなれば過って明治の改革近代化では世襲氏族の不満暴発の象徴が西南戦争でした。世襲農業擁護の守旧派も近代化拒否の共通のメンタリイティーかと考えたりも致します。
討ち死に西郷隆盛役は何方がなるのか? 何方が適役か?
                   おわり。